近江町市場から少し歩いた所にある金沢・せせらぎ通り商店街。大通りの裏手にある道ですが、さらさらと水が流れる用水路沿いを気持ちよく歩くことができます。
せせらぎ通りを通って香林坊方面に進むと、右手に土堀が特徴的な武家屋敷跡の1本道が現れます。その通りだけが他とは違う趣なので、見逃すことなくすぐに見つけることができるはずです。
1本道の中に入っていくと、かつて加賀藩の武士達が住んでいた屋敷跡を見ることができます。多くの人がカメラを構えて道を撮ったり、屋敷跡を撮影しています。
石畳の道が続きます。天気の良い日はもちろん、冬の時期も雪が積もってきれいな景色を見ることができます。
武家屋敷跡が並ぶ小道を抜けると、金沢最古の用水「大野庄用水」があり、素敵な景色が広がっています。広い観光スポットではありませんが、お土産どころや休憩スポットもあり、ゆっくりと過ごすことができます。
photo by:TOCO BOOK
長町武家屋敷跡エリアにある、武家屋敷跡野村家。外から見た感じは普通の日本家屋です。入場料は大人が550円。ちょっと高いなと思いつつ、せっかくなので寄ることにしました。
入場チケットを購入する際に受付の方から「館内は写真を自由に撮っていただけます」とお声掛けいただきました。入場する際は当然ながら靴を脱いで上がります。
屋敷に入ると山水画が描かれた襖があり、じっくりと眺めたくなります。奥の間を抜けると、小さくも美しい庭園が目に入ってきました。廊下に座って庭園を眺めることができ、外からは想像できない美しい景色が広がっていました。
こんな所で冷たいお茶でも飲みながら、本をゆっくり読んでみたいな…と思いました。座って庭園を眺めるのはもちろん、少し離れたところから全体を見渡すのもおすすめです。
廊下に腰掛けて庭園を見るなど、皆さん思い思いに過ごしていました。
別の角度から。廊下部分と水辺が近く、とても涼しく感じます。晴れの日はもちろん、雨の日も水辺の様子をゆっくりと見て過ごすことができそうです。
座る場所によって趣が変化する庭園。兼六園も見所が多いですが、屋敷で小さく美しい庭園を眺めるのも素敵です。野村家は、加賀藩の重職を歴任した名家だったそう。
2階は茶室になっています。確か300円ほどで、お茶をいただくことができたと思います。もちろん茶室だけ入ることも可能です。上から眺める庭園と廊下も素敵。廊下のベストスポットに座ってゆっくりしている人の姿も。
こちらの武家屋敷跡野村家は、2009年のミシュランの観光地格付けで2つ星に選ばれたそう。決して豪華絢爛で派手なわけではありませんが、屋敷に入ると外とは違った空気や流れており、庭園を見ながら気持ちよく過ごすことができます。
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