三ノ宮駅から北野エリアに上がっていく途中にあるレトロな喫茶、北野坂にしむら珈琲店。特徴的な外観の喫茶店なので見逃すこと無く、すぐに見つけることができます。
レトロな雰囲気は外観からも十分伝わってきますが、ちょっと入りにくい雰囲気も。神戸に住んでいても、こちらの喫茶店にはまだ入ったことがないという人も多いです。
にしむら珈琲といえば、中山手本店や三ノ宮店、ハーバーランド店など神戸・阪神エリアに約10店舗あります。その中でも「北野坂にしむら珈琲店」は少し特別なお店です。
北野坂にしむら珈琲店は、1974年に日本初の会員制喫茶店として誕生しました。そして、1995年の阪神大震災を機に、会員制ではなく一般の人に向けて解放した経緯があります。
レトロで重厚な雰囲気の店内は、ちょっとした異空間です。ただ堅くるしい雰囲気ではなく、美味しい珈琲を飲みながらその空間をゆっくりと楽しむことができます。
2回はコース料理が楽しめるレストランになっていますが、1回はドリンクや軽食が食べれる喫茶スペースになっています。上の写真はとある日のレストラン（2F）のランチメニュー。コースだけでなくアラカルト料理もあるようです。
photo by：TOCO BOOK（※ 店内の写真は撮影許可をいただきました）
やや緊張しながら入り口へ。にしむら珈琲の石看板とベンチがあり、ちょっと記念撮影をするにも良さそうです。今回は一人だったので悲しく通り過ぎました。
中に入るとすぐにレジカウンターがあり、お店の方がいらっしゃるので、そこで２階のレストランか1階の喫茶スペースかを伝えます。店内はやや暗い照明になっており、ステンドグラスの照明がキレイでした。すぐにお店に通してもらえましたが、待ちスペースも素敵な雰囲気です。
会員制喫茶店の名残がある贅沢で美しい店内は、入った瞬間「おぉ」と言いたくなります。絨毯からしてなんか違う。家具や調度品も美しく、ここで珈琲が飲めると思うと楽しくなります。
席に着くとお店の方がメニューとおひやを運んでくれます。なんかすごいのが来ました。宝の地図でも描かれてそうなメニューと、大きすぎるコースター。どちらも使い込まれていて、レトロな雰囲気が素敵です。
重厚な雰囲気のメニューを開き、ドリンクと軽食メニューを確認です。価格帯が分からないので、ちょっとドキドキです。
片手で撮影したので、ちょっと見づらくてごめんなさい。ドリンクメニューは800円〜1000円くらいが多いです。ドリンク単品としては高価ですが、上等な豆を使用した珈琲とこの空間を考えれば、それくらいはするだろう…と思いました。それにしても珈琲メニューが豊富です。
ストレート珈琲だけでなく、ウインナー珈琲や紅茶メニューも。こちらも800円〜1000円のメニューが多いです。氷の器アイスコーヒー1600円も気になります。
珈琲や紅茶だけでなく、ココアやレモンスカッシュなどのドリンクメニューも。右側ページにはサンドウィッチやトースト、キッシュなどの軽食メニューが掲載されています。
最後はケーキなどのデザートメニューです。ケーキとドリンクのセットメニューがあったので、今回はこちらを注文しました。
※掲載されているメニュー写真は、2014年時点の内容になります。価格やメニューは変更されている可能性があることをご了承ください
注文を終えると、珈琲よりも先に砂糖などが運ばれてきます。メニューやコースターに負けないくらいインパクトがある砂糖入れ。
西村珈琲といえば、この肉厚のコーヒーカップがトレードマーク的存在です。手書きな雰囲気が可愛いマークも素敵。
照明を落とした店内とは対象的に外は明るく、北野坂を歩く人がちらほらと見えます。アンティークな家具を眺めたり、本を読んだり、外を見たりしながら、ゆっくりと珈琲を楽しみたいお店です。
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